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関東捕鯨の祖 醍醐新兵衛の墓


出雲国簸ノ川上流で人身御供の櫛名田姫を救うため剣を振り八岐大蛇に立向う素箋鳴尊。「古事記」・「日本書紀」で有名な一場面を描いたこの大絵馬は天保7年(1836)醍醐新兵衛定香(七代目)らが加知山神社に奉納したものです。
関東捕鯨の始祖、醍醐家は初代定明以来代々新兵衛を称し、組織化された捕鯨業の総元締。



 鯨 塚 

 定香は、自分達を救ってくれた鯨に対し、感謝と供養の気持ちを絵馬にこめ奉納したのでしょう。絵馬の裏面には、大きく「鯨大漁追福のため、海上安全祈祷」と書かれています。
 加知山神社南方、板井ケ谷にある弁財天(鯨塚)には、醍醐新兵衛定香が天保九年に寄進した祠がありそれを取り囲むようにして数十基の小さな石碑が建っています。漁が終わるごとに鯨組の漁師、出刃組たちが一基ずつ弁天様に奉納したものといわれています。
 古来、神魚とか恵比寿神として崇拝されていた館に対する浦人の供養の気持の表れなのでしょう。