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千葉県知事免許
(5)第10813号

〒299-1909
千葉県安房郡
鋸南町大六116


標高329mの鋸山は、かつては房州石の産地として知られ、その産出跡が絶壁となって残されている。この鋸山山頂へは鋸山ロープウェーを利用するのが最短コースだが、ここでは車力道(鋸山登山新道)をたどるコースを紹介しよう。車力道は歩きにくく急な部分もある。また、北口管理所手前では急な石段が続くので軽登山靴でのハイキングをおすすめしたい。
浜金谷駅前から道標に従って歩き、道標のある肉店と薬局の間の道に入る。内房線のガードをくぐってしばらく行くと、鋸山登山道との分岐に出る。ここにも道標があり、車力道へは左に進む。苔むした石畳を歩くこと約40分で石切場に着き、さらに急な石段をあえぐように登るとようやく北口管理所だ。すぐ先には百尺観音。Uターンするように急な石段をたどると眺望が開け、地獄のぞきが誘惑するように空中に突き出している。足元に注意しながら先端に立つと、気分は爽快そのもの。山頂展望台から一気に下り始めると、西国観音、座禅石、百躰観音、弘法大師護摩窟などが次々に現れ、その間に膨大な数の石仏が安置されている。これが東海千五百羅漢だ。日本一大きな日本寺大仏のある大仏広場には、飲み物の白動販売機もあり、ひと息つくには絶好の場所だ。さらに下ったところにある日本寺仮法堂前の梵鐘は国の重要文化財に指定されている。日本一長いといわれる表参道を下り続け、柱だけ残った無字門の問を抜けると内房線の向こうに海が広がっている。ここから先の元名地区はスターチス(花期は4月〜6月)の栽培が盛んで、ビニールハウスの問を縫って遊歩道(チースの道)が延びている。保田駅までは、のんびり歩いて30分ほどだ。
頂上付近で切り出された房州石を木製の荷車に乗せて運び出した道。昭和61年ころまで使われていたという。運搬した人を車力と呼び、女性の仕事でもあった。ブレーキをかけた跡が石畳にくっきりと刻まれ、当時の重労働が偲ばれる。 かつて房州石を切り出した石切場跡。岩肌にはくっきりとノミの跡が見られる
岩肌に彫られた高さ30.3m(約百尺)の石像。本来は、戦没者供養と交通事故の犠牲者供養のために6年の工期を経て昭和41年5月に完成した。現在では交通安全の本尊として崇められている。 上総国桜井(現木更津市)の石工・大野甚五郎英令が、27人の門弟とともに安永8年(1779)から寛政10年(1798)の19年問にわたって完成したもの。1553体の石仏は、人問の喜怒哀楽を表現し、ひとつとして同じ顔がないといわれる。首がないものや修復されたものがあるが、これは明治維新の廃仏毀釈によるもの。石材は伊豆から海を渡って運ばれてきた。
正式名を薬師瑠璃光如来という日本一大きな大仏(高さ31.05m)。原型は天明3年(1783)に大野甚五郎英令が3年がかりで完成したが、江戸末期に風化が進み荒廃していた。その後、4年の歳月をかけて昭和44年に復元された。